弊社のネットワーク環境をご紹介!〜10年以上前から取り組む「一元管理」の舞台裏〜

弊社のIT環境は、実はかなり前から「管理の効率化」と「セキュリティ」を重視した構成をとっています。今回は、営業部や制作部がどのようなデバイスを使い、どのように管理しているのか、その舞台裏を少しだけご紹介します。

営業部は10年以上前から「ネットワーク端末」を活用

制作部門では、業務の特性上、MacやWindowsのデスクトップ・ノートPCを使い分けていますが、営業部門は10年以上前から「ネットワーク端末(シンクライアント環境)」を採用しています。

【用語解説】ネットワーク端末(シンクライアント)とは?

端末自体にはデータを保存せず、サーバー上にあるデスクトップ環境を遠隔で操作する仕組みのこと。紛失時のデータ漏洩リスクが低く、管理が一括で行えるメリットがあります。

導入当初は不安定な時期もありましたが、Windows Serverの導入により徐々に安定。2021年の「Windows Server 2008」サポート終了やハードウェアの老朽化を機に、現在はNAS(ネットワーク対応ハードディスク)内の仮想環境へ移行し、最新のWindows Server 2019ベースで運用しています。

コロナ禍で加速した「テレワーク環境」の整備

2020年以降のコロナ禍では、制作部門のテレワーク化を急ピッチで進めました。

  • ChromeBox(ChromeOS)の導入 制作スタッフには小型の「ChromeBox」を配布。Google Workspace(GWS)のデバイス管理機能を利用し、自宅のChromeBoxから会社のハイスペックなMacやWindowsをリモート操作して業務を行っています。
  • モバイル端末の管理(MDM) 営業部にはiPhone、現場スタッフにはiPadを貸与。これらは「Apple Business Manager(ABM)」と管理システムを連携させ、アプリの配布やセキュリティ設定をクラウド上で一元管理しています。

Windows Serverでの構築は「玄人向け」?

長年運用してきたからこそ言える本音ですが、Windows Serverでシンクライアント環境を構築するのは、正直なところハードルが高めです。

  • 対応アプリが限られる場合がある
  • OSライセンスに加え、接続用のライセンス(CAL)などコストが複雑
  • 専門的な設定スキルが必要

もし、これから手軽にデバイス管理を始めたいのであれば、ChromeOS(ChromeBoxやChromebook)の方が、Google Workspaceのアカウントで一括管理できるため、運用負荷は格段に低いと感じています。

「震災」が転機となったクラウド化と省エネへの歩み

かつて弊社では、メール、WEB、ファイルサーバーなど、多くの物理サーバーが24時間365日稼働していました。当時の電気代を思い返すと恐ろしいほどです(笑)。

転機となったのは、2011年3月の東日本大震災でした。

BCP(事業継続計画)の観点から「自社でサーバーを持つリスク」を再考し、一気にクラウド化へと舵を切りました。

以前の環境(オンプレミス)現在の環境(クラウド・省エネ)
多数の物理サーバーが稼働Google Workspace 等のクラウドサービス
消費電力が大きく、発熱も多い小型PC・仮想サーバーによる省電力化
災害時のデータ消失リスクが高いデータセンター管理による高い安全性

現在使用している小型端末(写真)は、一般的なPCに比べて非常に消費電力が少なく、環境負荷の低減にも大きく貢献しています。

まとめ:運用負荷を減らし、安全な環境へ

「端末の盗難対策」「データ漏洩防止」「管理コストの削減」を目的に進めてきた弊社のネットワーク整備。紆余曲折ありましたが、現在の「クラウド+シンクライアント」の形に落ち着きました。これからも、時代の変化に合わせて最適なIT環境を模索し続けていきます。

CAUTION

掲載情報は2025年夏頃までの内容になっており、2026年3月現在とは若干異なります。(セキュリティ対策面で運用環境が変化しています。)